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★生理的なレベルでの爽快感

Posted by Ken at July 19,2009

アニメーションのマクロス・シリーズが好きです。とはいっても熱心なファン、というわけでもないのですが。

1982年のTV放送「超時空要塞マクロス」から始まった一連のシリーズは劇場版、OVA、ゲーム等と様々に展開、進化してきました。

この世界観を語る上で欠かせないのが Variable Fighter(可変戦闘機)というメカ。

Fighter(飛行形態)→ Gerwalk(中間形態)→ Battroid(ロボット形態)

と状況に応じて姿を変える(変形する)のが最大の特徴で、最初から玩具化することを前提にデザインされたものですが、実機(F-14)のテイストを取り入れたことでリアリティが増すことになりました。


以下、YouTubeで拾ったきた「20周年記念映像(2002年制作)」です。3DCGを駆使した新作映像をハードなサウンドに乗せたクールなものです。無数のミサイルをかわすバルキリーのマニューバに目を回すこと請け合いです(笑)。




お次は、歴代可変戦闘機がエアロバティック・チームよろしく華麗な飛行を披露する "All That VF"(25周年記念映像)。動画をアップされた方が独自に「エース・コンバット」のBGMを付けて編集したものです。コレ、かなりイケてます。




これらの動画を観て気付いたのですが、鑑賞者の感覚にインパクトを与える表現というのは、必ずしも形態や動作の忠実な再現ではないのですね。

CGとは言え、かなりデフォルメされていて(モーションが)、それが生理的なレベルで爽快感を生み出すことにつながっています。

こういったモノを見ると立体物(模型)が欲しくなってくるのですが、今は我慢であります。この領域に足を踏み入れてしまうと、破産してしまうこと間違いなしですから(滝汗)。

たまには「なんちゃって航空機」もいいのではないでしょうか、というお話でした。
Category Tag: Anime
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【BOOK レビュー】ターゲット・ハノイ

Posted by Ken at June 28,2009

ベトナム戦争に従事したF-105サンダーチーフ(愛称サッド)・パイロットの戦記。


▲ジャック・ブロートンの名著 "Going Downtown" を藤田勝啓氏が翻訳

地対空ミサイル、対空砲火、ミグの追撃をかわしながらの北ベトナム攻撃(いわゆる北爆)は苛烈を極め、サッドに関していえば321機が戦闘で、さらに61機が事故で失われています。

北爆当初はミグカバーはなく、サッド・ドライバー達は自分で自分の身を守るしかありませんでした。その後、新鋭機ファントムがサッドを護衛するようになります。

我々はその助けを喜んで迎えたが、しばしばお互いにからかいあった。塹壕に身を伏せるような超低空飛行ができないというのは、プリマドンナのようですな、とこちらが言えば、なにしろこっちは洗練された空対空のスペシャリスト、汚れ仕事はおたくに下の方でやってもらいましょう、と向こうは言い返す。 「ミグをやっつけろ」




▲Hobby Master のモデルを傍らに置き、イマジネーションの助けとします。

勇猛果敢に敵地攻撃に赴くブロートンですが、制限の多いミッションで仲間を無為に失うことに憤りを感じ、ワシントン上層部を痛烈に批判します。

同じ勤めについた人々を失うのは、当然ながら心が痛む。だが、こうした損失が我々を苛立たせるのは、悲しむのは我々だけで、国が、それだけでなく我が空軍でさえ、さほど気にしないように感じられたからである。交戦規則と、それを強いる人々が、実際に戦っている相手と同等、あるいはそれ以上の敵であるように思えたので、仕事はさらにつらいものとなってしまった。 「くたばれ、マクナマラ」



攻撃が禁止されていたソ連船「トルキスタン」に銃撃を加えてしまった部下をかばうため、ガンカメラのフィルムを処分し軍法会議にかけられるブロートン。上層部の無茶な交戦規定に対しては胸を張って裁判に臨みます。

本書が前著「サッド・リッジ」とともに長く読み継がれているというのは、こういった一本芯の通った著者の考え方に共感できるからではないでしょうか?

保身ではなく部下のために体をはる。これは平和な世の中でもなかなか出来ることではありません。それが戦争という極限状態なら尚更です。

本書は軍用機の運用に関心を持つ全ての方にお勧めしたい良書です。ぜひ貴殿の蔵書にお加えください。

★ターゲット・ハノイ-北爆パイロットの記録
/ジャック・ブロートン著・藤田勝啓訳/ハードカバー/(株)大日本絵画発行/1,835円
Category Tag: Media
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★元箱を捨てるという行為

Posted by Ken at June 22,2009

ダイキャストモデルの元箱、皆さんは大事に取ってらっしゃいますか?

私は「元箱を取っておく派」でした、これまでは。

元箱があれば、限られたスペースでローテーション展示出来ますし(展示しないモデルは元箱に収納して段ボールへ保管)、後で転売する(または下取りに出す)場合に有利となるからです。

が、そうは言っても、最近はもうどうしようもなく手狭になってきたので、特定のモデルに限っては思い切って元箱を破棄することにしました。


▲元箱は写真撮影の後破棄し、付属品を小物収納用のポリ袋に入れて保管します。


▲元箱との比較。元箱とポリ袋の体積比は実に50:1となります!
(ポリ袋を単純な箱として計算しているので実際はそれ以上の差があります)

モノと向き合い、自分の物欲の方向性を再確認しながら整理を断行する毎日です。

「元箱を捨てるという行為」は、そのモデルを一生モノのアイテムとして認定するという行為。常設展示で褪色しようが埃まみれになろうが、常に私の目に留まることになるそのモデルは私の大切な宝物となります。
Category Tag: Collection
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★3-D Profile Art

Posted by Ken at June 20,2009

某オークションにて、面白いモノを入手しました。

▲童友社・翼コレクションの P-47D を使った3-Dプロファイル・アートです。


▲使用模型は「ドノバン・スミス大尉」機と「グレン・イーグルストン中佐」機。


▲プロファイルは縦に2分割されているキットの左側面を利用し、プラ製台紙に固定された上で額装されています。


▲凹モールドには墨入れが施され、適度な汚しも入っており実感たっぷりです。金色のネームプレートは高級感を演出してくれます。


製作者の HOL さんはプラモデル制作ばかりでなく、ペーパークラフトも得意とされているようで、かなりの加工テクニックをお持ちの方。自作されたフレームも素晴らしい出来栄えです(イーゼルは市販品とのこと)。

飛行機模型は駐機/飛行状態のものを単体で、もしくは並べてディスプレイするもの、という固定観念を覆される、とてもユニークな作品です。

私はDVDケースの上にディスプレイしていますが、玄関にちょこんと飾っておくと、いい雰囲気を醸し出してくれそうです。決して安っぽくはなく、またヲタク的ではない「大人のインテリア」として。
Category Tag: Collection
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【BOOK レビュー】F-X 自衛隊の次世代機たち

Posted by Ken at June 07,2009

40年近くも日本の空を守ってきたF-4ファントム。原型機の初飛行から既に半世紀、各種装備・アビオニクスのアップグレードで急場をしのぐのも、もう限界に達しています。

そのファントムの代替機を選定するF-X(次期主力戦闘機導入計画)は本命のF-22の導入が困難になった今、混迷を極めており、早期決定は非常に困難な状況です。

そんな中、F-Xを俯瞰するのに最適な書籍が刊行されました。


▲ F-X 自衛隊の次世代機たち (三才ムック Air Show DVDシリーズ) 税込3,000円

F-22をはじめとするF-X候補機を図解入りでわかりやすく解説しており(ラファール以外は青木謙知氏の解説)、DVDでラプターの驚異的なマニューバを堪能することが出来ます。

付属のDVDには、「デモンストレーションチームによるラプターのデモ飛行」と「嘉手納基地での飛行訓練」が収められており、ラプターファンには堪らない内容となっています。

「デモ飛行」のチャプターでは、飛行前準備から発進までの一連のシークエンスをカットなしで見ることが出来ます(それは逆に言うと冗長でもあるのですが…)。

1.エンジン始動
2.補助エアインテイクの作動(APU用)
3.パイロット着座後のシートの沈み込み
4.各動翼作動チェック
5.ウェポンベイ・クローズ

等々、興味深いシーン満載です。

そして離陸。デモ飛行は片時も目が離せない超絶機動のオンパレードとなります。その動きは、なんといいますか通常の飛行機のそれではなく、失速を巧みにコントロールしたエネルギー管理の非常に行き届いたもので、ロシアのフランカー系戦闘機に勝るとも劣らないものでした。

「接近戦でもラプターは強い」と思わせるに十分な飛びっぷりです。客席からは男の子の声でしょうか、「オーマイガーッ」とか、「アメイジング!」といった叫び声がしきりに聞こえ、一緒にエアショーを楽しんでいる雰囲気を味わえました(笑)。

「嘉手納基地での飛行訓練」のチャプターでもマスコミに公開された空中給油シーンに目が釘付けになりました。またF-15との異機種間訓練ではF-15D型後部座席からの撮影で臨場感を味わうことが出来ます。地上展示されたラプターを「ウォークアラウンド」よろしく、なめるように撮影した映像はモデラーにはディテールアップの格好の資料となりそうです。

ということで、今のこの時期にタイムリーなF-X本を「ファン」の視点から楽しむもよし、また日本の防衛には何が最適解なのかを深く考察する一助とするのもよし、で有効に活用されてください。
Category Tag: Media
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